ホームゲートウェイ<XG-100NE>のIPv6パケットフィルタ(IPoE)を設定する。

はじめに

Kabu&ひかりのXPass(DS-Lite)の1GBから10GBへの速度変更に伴い、ホームゲートウェイ(HGW)が、<RX-600MI(1GB)>から<XG-100NE(10GB)>へ変更になります。<XG-100NE>のパケットフィルター(IPoE)の設定を行いました。以前に記事にした、<RX-600MI>のパケットフィルター設定と同じです。

ホームゲートウェイ<XG-100NE>にログイン

ホームゲートウェイ<XG-100NE>は、「user」でのログインで、「Admin」(管理者権限)でのログインはできません。userでは、(管理者権限)の設定を確認する事はできません。NTT側で必要な設定はされていると思います。当然、「user」の設定より優先度が高いと考えます。

ログイン(通常の設定)

Webブラウザに「http://ntt.setup/」または、「192.168.1.1」と入力します。
ログイン画面がホップアップで表示されます
※ IPアドレスを変更されている場合は、変更したIPアドレスを入力してください。

ユーザ名」(user)と「パスワード」を入力してログインします。
※初回ログインの場合は、 パスワードの設定画面表示されます。

(工場出荷時は192.168.1.1)

IPv6パケットフィルタ(IPoE)の設定

  • 左側メニューの「詳細設定」から「IPv6パケットフィルター設定(IPoE)」を選択します。
    「IPv6パケットフィルター設定(IPoE)」画面が開きます。
  • 【IPv6セキュリィティのレベル】を設定します。
     IPv6ファイアウォール機能 : ● 有効
     IPv6セキュリティのレベル  : 高度
     ※ 標準と高度がありますが、高度にしましょう。
       NTT網内で折り返す通信は必要ないので、高度にします。
  • 【 IPv6パケットフィルタ設定(IPoE)】を設定します。
     ※ OpenVPNが利用する1194ポートのUDPを両方向に許可します。
    エントリ番号 : 1
    フィルタ種別 : 許可 ※ 当面使用する予定がないので無効中
    通信方向   : 両方向
    プロトコル  : UDP
    TCPフラグ  : 指定しない
    送信元IPv6  : *  (送信元IPv6は固定していませんが、固定IP契約されてる方は固定可能です)
    宛先IPv6   : NASのIPv6アドレス/128(プレフィックス長は128でNASに固定しています)
    送信元ポート : * (固定していません)
    宛先ポート  : 1194 (変更できます)
    ICMPv6タイプ : *
    ICMPv6コード : *
  • 【 IPv6パケットフィルタ設定(IPoE)】を設定します。
     ※ IPoE側からLANへの通信要求を拒否します。(デフォルトは拒否?と思いますが、念のため設定しています)
    2 拒否 IPoE->LAN TCP * * * * * * * 
    3 拒否 IPoE->LAN UDP * * * * * * *
     ※ 宛先ポート137-139、445のTCP通信を両方向拒否します。
    4 拒否 両方向 TCP * * * * 137-139 * * 
    5 拒否 両方向 TCP * * * * 445 * *
     ※ 宛先ポート137-139、445のUDP通信を両方向拒否します。
    6 拒否 両方向 UDP * * * * 137-139 * * 
    7 拒否 両方向 UDP * * * * 445 * *
     ※ 送信元ポート137-139、445のTCP通信を両方向拒否します。
    8 拒否 両方向 TCP * * * 137-139 * * * 
    9 拒否 両方向 TCP * * * 445 * * *
     ※ 送信元ポート137-139、445のUDP通信を両方向拒否します。
    10 拒否 両方向 TCP * * * 137-139 * * * 
    11 拒否 両方向 TCP * * * 445 * * *
  • 以上です。

IPv4のフィルター設定

「配信済事業者ソフトウエア一覧」画面にログインします。
 URL:192.168.1.1:8888/t (XG-100NEのアドレス)
 ① 表示された画面の「Xpass」を選択
 ② 「user」名と「パスワード」を入力します。
 ③ 左側メニューから「IPv4パケットフィルタ設定」を選択します。
 ④ パケットフィルタエントリにデフォルトの設定が13個あります。
 ⑤ 右下に「エントリの追加」ボタンを選択します。
 ⑥ 14個目の設定ができます。
 ・種別    : 「拒否」を選択
 ・送信元IP  : 「any」を入力
 ・宛先IP   : 「any」を入力
 ・プロトコル : 「any」を選択
 ・送信元ポート: 入力できません
 ・宛先ポート : 入力できません
 ・方向    : 「in」を選択
 ⑦ 「更新」ボタンを選択
以上です。

あとがき

<XG-100NE>の設定は、<RX-600MI>と設定画面がおなじでした。また、「配信済事業者ソフトウエア一覧」も同じです。
IPv6の割り当てアドレスが変更になりますので、NASのFW(ファイアウォール)などの設定変更も必要になります。
※ 「第5回 Synology NAS(DS224+)の「ファイアウォール」を設定します。(DS223j対応)」を参照して下さい。
OpenVPNのIPv6パケットフィルター設定は行っているが、当面、利用予定がないので無効にしています。