KeePass は強力なパスワード管理ツールで、多くの言語で利用可能です。インストール後は英語となっていますが、日本語化する方法も解説します。
KeePassのダウンロードとインストール
- KeePass公式サイトにアクセスします。
- 「ダウンロード」ページに移動し、「KeePass 2.57.1 (Professional Edition)」の最新バージョンをダウンロードする。
- ダウンロードしたインストーラ(
KeePass-2.57.1-Setup.exe
)をし、インストールウィザードに従ってインストールします。
日本語の言語ファイルをダウンロード
- KeePass公式のサイトにアクセスします。
- 「日本語 – 日本語」を見つけて、対応するバージョンの言語ファイル(
Japanese.lngx
)をダウンロードします。
※「KeePass 2.x」の場合、Japanese.lngx
というファイルを取得します。
KeePassの日本語表示にします
- ダウンロードした
Japanese.1ngx
ファイルをKeePassのインストールフォルダにコピーします。
通常、インストール先はC:\Program Files (x86)\KeePass Password Safe 2\
です。 - KeePassを起動します。
- メニューから「表示」をクリックし、「言語を変更…」を選択します。
- 言語選択画面が表示されるので、リストから「Japanese (日本語)」を選択し、「OK」をクリックします。
- KeePassを再起動すると、メニューやインターフェースが日本語化されます。
日本語化がうまくいかない場合の対処法
- 言語ファイルのバージョンが正しいか確認
・KeePass 本体のバージョンと対応する日本語化ファイルが一致しているか確認してください。
・ バージョンが異なると正しく表示されない場合があります。 - 言語ファイルの場所が正しいか確認
・Japanese.lngx
ファイルがKeePassのインストールフォルダ内に正しく配置されているか確認してください。 - 設定の保存
・KeePassを再起動しても日本語が適用されない場合、設定が正しく保存されていない可能性があります。
もう一度「言語を変更」で日本語を選択し、再起動してみてください。
初期設定をします
- Keepassを起動したら、新しいデータベースを作成します。
・メニュー ⇒ ファイル(F) ⇒ 新規(N) ⇒ ”OK”クリック ⇒ データベースの保存先を選択して名前を付けて保存
※ 管理したい登録したパスワードや設定などの暗号化された保管ファイルとなります。 - ”複合マスターキーを作成”ウィンドウが開きますのでマスターパスワードを作成します。
・データベースを開くための重要なパスワードとなります。
登録
- 管理したいパスワードを追加します。
・メニュー ⇒ エントリー(E) ⇒ エントリーの追加(A) ⇒ ”エントリの追加”ウインドウが開きます
※ 一般:タイトル、ユーザ名、パスワード、URL、メモなどを設定
・追加したパスワードエントリーを変更する場合
※ メニュー ⇒ エントリー(E) ⇒ エントリーを編集(E)で編集ができます - パスワードを生成する場合
・メニュー ⇒ ツール(T) ⇒ パスワードを生成(G)で作成できます。
使ってみる
- ① ログイン画面を開く
KeePassの登録画面から、ログインしたい該当のタイトルを選択してURLをダブルクリックする。
登録したURLの画面が開きます。 - ② ユーザー名の入力
KeePassの登録画面から、ログインしたい該当のタイトルを選択してユーザー名をダブルクリックする。(コピー)
開いたURL画面のユーザー名を選択してペーストする。 - ③ パスワードの入力
KeePassの登録画面から、ログインしたい該当のタイトルを選択してパスワードをダブルクリックする。(コピー)
開いたURL画面のパスワードを選択してペーストする。 - ④ ユーザー名とパスワードを自動入力もできます。
開いたURL画面のユーザー名を選択します。(選択したところから入力がされます)
KeePassの登録画面から、ログインしたい該当のタイトルを選択します。
マウスの右クリックするとメニューが表示されます。”自動入力の実行(T)”を選択する。 - 他にも、カスタマイズでいろいろな入力方法が設定できそうです。
カスタマイズ性を求める上級ユーザー向けツールですね。
KeePassを日本語化することで、より使いやすくなります。日本語手順は簡単で、公式の日本語ファイルを使うことができます。ユーザー層は、セキュリティやプライバシーを重視し、カスタマイズ性を求める上級ユーザーに特に向いているツールと言われいます。また、KeePassに対応したプラグインも利用できますが、自己責任での導入となります。
メリット
・オープンソース
- 無料で利用できる。
- ソースコードが公開されているため、安全性の検証も可能です。
・データはローカル保存
- パスワードデータはローカルに保存される。
- クラウド依存を避けたいユーザーに適している。
- USBメモリにインストールして持ち運びもできる。
・高いセキュリティ
- ASE-256ビット暗号化でパスワードを保護。
- マスターパスワードとキーファイルで2重認証が可能。
・カスタマイズ
- プラグインで機能が拡張できる。
デメリット
・初心者には導入が複雑
- 初期設定やプラグインの導入などやや複雑。
・クラウドの機能がない
- データを複数デバイスで共有するには、別途、クラウドサービスを利用する必要がある。
・自動更新がない
- データベース同期やバージョン管理は手動で行う必要がある。