Synology NAS(DiskStation DS223j)の 初期設定手順 です。 初期設定はGUIで簡単に行えます。マニュアルやナレッジも充実してます。ユーザー権限など細やかな設定が画面の指示に従いできます。ファイアウォール機能も標準であります。

準備するもの

  • Synology DS223j 本体
  • ハードディスク
    ・ハードディスクは別売です。公式ページの互換性リストから選びましょう
    ・公式サイトの互換性リストをご確認してください。
    ※互換性リストにないハードディスクはサポートがありません。動作も保証されません。
    ・RAID構成を利用される方は、同容量のハードディスクを用意する事が推奨されています。
    ・取付工具(プラスドライバーが必要です)
  • ネットワーク環境
    ・NAS単独で設定は出来ませんので、同じネットワークの端末からアクセスして設定を行います。
  • 初期設定にはChrome,Firefoxなどのブラウザーが必要です
    ※ Microsoft Edgeはサポートされていないとの注意書きがあります。
  • 公式サイトの”NAS初心者ガイドを用意しましょう
    ・購入された商品により、”NAS初心者ガイド”の付属が有るものと無いものがあるようです。
    ・本ブログでは、公式サイトの”NAS初心者ガイド”で説明しますので、PDFはダウンロードしましょう。

ハードディスク(HDD)を取り付けます

  • NAS初心者ガイド”の2ページ”1-2 ハードウエア組み立て方法”を確認して取り付けて下さい。
    ・ドライバーが必要です。

初期設定を行います(DSMをインストールします)

  • NAS初心者ガイド”の9ページ”2.オペレーティングシステム(OS)のインストール”手順を確認して下さい。
  • ネットワークにLANケーブルを接続します
    ・ルーター(router)のLANポートにLANケーブル(UTP)を接続するのが良いでしょう。
  • NASと同じネットワークにパソコンが設置されインターネットにアクセスできる必要があります。
  • NASを識別するための名称”デバイス名”とDSMの”管理者アカウント”、”パスワード”を決めておいてください。
  • Synologyアカウントも作成できますので、アカウントIDとパスワードを決めておいてください。
    ・Secure SignIサービス、Quick Connectを利用するには必要です
  • AC電源アダプターをNASに接続してコンセントに差します。
  • 装置のPowerボタンを押して電源オンにします。
  • パソコンのWebブラウザーのアドレスに「find.synology.com」を入力して検索します。
    ・同じネットワークに設置されているNASを検出されるはずです。
  • 検出されたらNASの状態が未インストールであることを確認します
    ・画面の指示に従いDSM(OS)をインストールします。
  • DSMの”デバイス名””管理者アカウント””パスワード”を設定して下さい。
  • DSM(OS)を最新にアップデートします。
    ・DSM(OS)のインストール後アップデートで最新にして下さい。

ストレージの設定を行います

  • ストレージマネージャでハードディスクをどのように利用するか決めておきます。
    ・DS223jは、ハードディスクが2本搭載できます。
    ・RAID 0か、RAID 1で利用するか決めておきます。RAID1がお勧めです。
    主な違い
    ※ RAID 0だと、4GBのHDD2本だと8GBとして使えます。HDDが1本障害になるとデータは復旧できません。
    ※ RAID 1だと、4GBのHDD2本だと4GBとして使えます。HDDが1本障害になってもデータは失われません。
  • ストレージプールとボリュームもどのように利用するか決めておきます。
    ・ストレージプールとは、複数の物理的なHDDを、論理的な1つのディスクとして扱える機能です。
    ・ボリュームとは、論理的に作成したディスクを複数に分割したりする機能です。
    ※ 4GBのHDDを2本搭載している場合、RAID 1では、4GBの論理ディスクとして作成できます。
    ※ ディスクを利用するには、ボリュームを作成しないといけません。
    ※ 1GBと3GBのボリュームを作成するとると、NAS利用者から1GBと3GBのディスクとして扱えます。
    ※ イメージです。
  • DSMをインストールが終わり、ブラウザーから設定したログインIDとパスワードでログインします。
  • DSMのメインメニューからストレージマネージャーを起動します。
    Synologyナレッジセンターストレージマネージャーのクイックスタートガイドを確認して下さい。
    公式サイトの”NAS初心者ガイド”の12ページ”2.2ストレージプール作成(基本編)”を確認して下さい。
  • ストレージマネージャー初回起動時はナレッジセンター起動時に初回作成ウィザードがホップアップで起動されます。ファイルシステムは、Btrfsが推奨です。
    ※ ヤモリは、HDD4GB2本をRAID 1で4GBの論理ドライブと4GBのボリュームを作成しています。
    ウイザードの手順に従い、Btrfsのファイルシステムで作成しています。
    ・トラブルがあったらサポートセンターに問い合わせましょう。

DSMのコントロールパネルで設定しましょう

 コントロールパネルで設定を行います。

  ・管理者権限のユーザーIDで行って下さい。
  ・時刻設定
  NASの時刻設定は、Googleのタイムサーバを設定しました。
  ・ネットワーク設定
  NASのは、固定IPアドレスにする事をおススメします。
  ・ユーザー管理
  ユーザーの追加、削除、編集ができます
  ・セキュリティ設定
  ファイアウォールと2要素認証を設定する事をおススメします。

  コントロールパネルの各種ある項目の詳細については、
   ”Synology|ナレッジセンター”の公式サイトを確認下さい。

NASの時刻設定

  • 地域オプションから設定ができます。
    ・DSMの”メイン画面”から、”コントロールパネル”を開きます。
    ”コントロールパネル”の左サイドのメニューから、”地域オプション”を開きます。
  • 地域オプション
    ・時間タブの”NTPサーバとの同期”を選択します。
    サーバアドレス: time.google.com
    ※ ヤモリは、Googleを設定しました。
    ・言語タブ 表示言語、通知言語、文字コード ”日本語”を選択
    ※ ヤモリは、日本語を選択しました。
    ・NTP機能 NASをNTPサービスができます。NASの時間に同期した場合はチェックしてください。
    ※ ヤモリは、チェックしていません。NTPは直接インターネット上のNTPサービスを利用しています。

ネットワーク設定

  • ネットワークから設定ができます。
    ・DSMの”メイン画面”から、”コントロールパネル”を開きます。
    ”コントロールパネル”の左サイドのメニューから、”ネットワーク”を開きます。
  • ネットワークインターフェースタブを選択します。
    ※ NASは固定のIPアドレスにしましょう
    ・IPV4タブのLANを選択して、”編集”ボタンを押すと、ポップアップが表示されます。
    ”手動で設定する”を選択する。
    IPアドレス :NASのIPアドレスを固定アドレスに設定します。
    サブネットマスク : 255.255.255.0 ※ ネットワークの環境に合わせて下さい。
    ゲートウエイ : お使いのルータのアドレス ※ ネットワークの環境に合わせて下さい。
    DNSサーバ :お使いのルータのアドレス ※ ネットワークの環境に合わせて下さい。
    ・IPV6タブ お使いの環境にあわせて下さい。※ ヤモリはIPV6は利用しないのでオフにしています。
    ・802.1Xタブ お使いの環境にあわせて下さい。※ ヤモリは”802.1X認証を有効にする”はチェックしていません。
  • 全般タブ
    サーバ名を設定できます。

ユーザー管理

  • ユーザーとグループから設定ができます。
    ・DSMの”メイン画面”から、”コントロールパネル”を開きます。
     ”コントロールパネル”の左サイドのメニューから、”ユーザーとグループ”を開きます。
  • ユーザーを作成しましょう
    ・”作成”ボタンを押すと、ホップアップが表示されます。
    名前電子メールパスワードパスワードの確認に入力します。必要に応じてチェックをつけます。
    ・”次へ”ボタンでユーザーが所属するグループを割り当てます。
    ・”次へ”ボタンで共有フォルダの権限を割り当てます。
    ・”次へ”ボタンでユーザーに割り当てるディスク容量を割り当てます。
    ・”次へ”ボタンでユーザーが利用できるアプリケーションに権限の割り当てを行います。
    ・”次へ”ボタンでユーザー速度制限の設定ができます。※ネットワークの帯域幅制限です。
    ・”次へ”ボタンで設定の確認です。完了ボタンを押すと作成されます。
  • admin権限の管理者ユーザーを作成する
    ・admin権限の管理者ユーザーを作成したら、デフォルトのadminは無効化にします。
    ・guestも無効化しましす。
    ・管理者ユーザーは、NASのシステム管理者です。
    ・実際にNASを利用するユーザーのアカウントを作成します。
  • アカウントの権限は”編集”ボタンで変更できます
    ・設定したアカウントは、”編集”ボタンで修正ができます。

セキュリティ設定

  • セキュリティから設定ができます。
    ・DSMの”メイン画面”から、”コントロールパネル”を開きます。
     ”コントロールパネル”の左サイドのメニューから、”セキュリティ”を開きます。
  • ファイアウォールタブを開きます
    ・ファイアウォールを有効にするにチェックする。
    ・ファイアウォール通知を有効にするにチェックする。
    ・ファイアウォールプロファイルでカスタマイズもできます。
  • DSMポートもデフォルトから変更しましょう。
    ① コントロールパネルを開く
    ② 左側メニューからログインポータルを開く
    ③ DSMタブを選択
    ④ Web サービス DSMポート(HTTP)(HTTPS)を必要に応じて変更する。
  • アカウントタブを開きます
    ・2要素認証 ”以下のユーザに対して2要素認証を強制する”にチェックして設定します。 

大まかな解説となりました。今回はここまでです。