はじめに
自宅内では、IPv4などのローカルIPアドレスを使用してNASにアクセスできますが、「保護されていない通信」となります。「保護されていない通信」を回避するには、「https://」による通信が可能な環境を構築する必要があります。「https://」通信を実現するには、DDNSを利用してドメインを取得する必要があります。また、NASでIPv6を有効にすると、NASに一意のグローバルIPv6アドレスが割り当てられます。IPv6はIPv4のようなアドレス変換を行わないため、ルーターのポートフォワーディング設定は不要です。
DDNS(Dynamic Domain Name System)の設定
- 「DSM」にログインして「コントロールパネル」を開きます。
- 「コントロールパネル」の左メニューから「外部アクセス」を選択します。
- 「DDNS」タブを選択し、「追加」ボタンをクリックします。
・サービス プロバイダー : 「Synology」
・ホスト名 : 「〇〇〇.DSCloud.biz」
・ユーザー名/電子メール : Synology アカウント
・パスワード/キー :
・外部アドレス(IPV4):自動(現在使用してる外部アドレスが表示されています)
・外部アドレス(IPV6):自動(現在使用してる外部アドレスが表示されています)
・ステータス: テスト ※正常であることを確認します。
・☑ Let’s Encryptからの証明書を取得して、デフォルトの証明書として統合する
・☑ 有効 Heatbiat
「OK」で完了です。 - ”コントロールパネル”の左メニューから”セキュリティ”を選択します。
”証明書”タブを選択し デフォルトの証明書がSynology DDNS Certificateになっていることを確認します。 - DDNSで取得したホスト名でNASへアクセスできるか確認します。
- 完了です。
あとがき
今回の増設した、NASは、ダブルルータで設定したIO-DATAの「WN-7T94XR」配下に「DHCPv6-PD」で接続しています。DDNSの設定は正常に動作しているのですが、「ホスト名」でのアクセスが時々、通信が出来なくなったりしました。現在は、正常に稼働しています。ネットワーク機器関係の設定をいろいろ変更して動作確認などしたりしてので、ネットワーク機器のIPやmacやルーティングテーブルのキャッシュなどが残っていたのが原因かも知れません。当面、現状の設定で様子を見たいと思います。